JR「池袋駅」
西武口から徒歩2分
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治療について

マーガレット

アメリカの精神分析家カレン・ホーナイ(Karen Horney, 1885~1952)は「結局、すべてのノイローゼには生命力に対する抑圧があるのです」と言っています。「どんぐりが樫の木になるように」ひとにも自然から与えられた「成長する力」「本当の自分real self」があると思います。

例えば、何かに熱中しているとき私たちは、何も余分なことを考えず、静かで、自由で、自然な自分に気づく瞬間があります。
山田無文(やまだむもん、1900-1988)という禅宗の立派なお坊さんがいます。そのお坊さんが20歳の時にこんなことがありました。体をこわして2年のあいだ寝込んでいましたが、初夏の或る日、久しぶりに縁側まではい出して坐っていると涼しい風が吹いていました。なんといい気分なんだろうと思っていたその時「空気は休まずわたくしを育ててくれていたこと、大いなるものが片ときも離れず、わたくしを守り育ててくれていること」に突然気づき、その瞬間、涙があふれて泣けてどうしようもなくなりました。生きているのではなく、生かされていたのだと感じるようになり、こころも体も次第に回復していきました。

日常の生活のなかで私たちはこうした「大いなるものに生かされている本当の自分」から遠く離れた、こころの浅いところで暮らしがちです。その結果、人生に不可避のさまざまな不安に直面すると無意識のうちに安全を求めて様々の策を弄します。それはわたしたちそれぞれに与えられた環境のなかでの精一杯の努力だったのだと思います。今までは役に立っていたに違いありません。しかし、そのような方策はいつかいろいろな弊害(へいがい)につながっていきます。本当の自分からはますます離れ、様々な葛藤や症状がそこから生じて来ます。

不安を引き受け、不安を解消するための様々な方策から自由になり、見失っていた本当の自分、大きな力に生かされている自分に気づいて行けたらと思います。錯覚からなる世界から自由になり、自分が本当に感じるものを大切にして生きることを目指したいと願います。そのためのみなさんと私たちの共同作業が精神療法(カウンセリング)です。

薬物療法は大きな進歩を遂げています。副作用の少ない、効き目の優れた向精神薬が数多く開発され、多くの人々がその恩恵を受けています。向精神薬の作用の仕組みや脳の神経細胞が新生する仕組みも徐々に明らかにされてきています。

しかし、薬物療法も決して万能ではなく、一定の限界もあります。また、抗不安薬や多くの睡眠薬など依存性のある薬物にも注意が必要です。私たちのクリニックでは精神療法と薬物療法のどちらも大切にして、バランスの取れた治療をこころがけています。

必要に応じて薬物療法の助けも借りながら、一緒にこころの世界を探検し、みなさんがみなさん自身の美しい花を咲かすことができますように…

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